研修医の足跡

初期研修医の実際の毎日をご紹介

令和4年8月26日 朝の勉強会

担当Y先生 テーマ「小児異物誤飲」

小児の異物誤飲で確認すべきポイントがわかるようになる

 

9ヶ月 女児

17時35分頃におもちゃの笛(吹き戻し)が1本壊れていた。

2本目をちょうど壊しており、その中から金具が出てきた。

1本目の金具が見つからず、周囲や口の中を探しても見つからなかった。

金具を飲み込んだのではないかと思い、受診。

 

緊急除去が必要な異物誤飲

①気道閉塞の徴候がある

②完全に近い食道閉塞(患者が唾を飲み込めない)

③鋭利なもの、長いもの

 (5歳未満:2.5cm以上、5歳以上で5cm以上)

④複数個の磁石

⑤ボタン電池が食道にある

⑥炎症や腸閉塞を示唆する徴候(発熱、腹痛、嘔吐)がある

Take home message

全身状態や症状の有無を確認 → 処置すべきか、緊急性の判断

いつ、何を、どのくらい飲み込んだのかを確認 → 誤飲したものに応じて対応

画像検査で誤飲の有無、位置、形状の確認をする → 誤飲物の位置や形状に応じて対応