消化器内科N先生 テーマ「急性腹症」
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 急性腹症とは? 急性腹症とは、発症1週間以内の急性発症で、手術などの迅速な対応が必要な腹部(胸部等も含む)疾患である。  | 
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急性腹症の明確な定義はなく、急激に発症した腹痛の中で緊急手術を含む迅速な対応を要する腹部疾患群を急性腹症と呼ぶ。腹痛は消化器疾患に由来することが多いが腹部臓器以外の疾患でも起こるため、注意深い病歴聴取と局所および全身の診察所見に基づいて適切な初期診療を行う必要がある。腹痛の発生メカニズムと病態を正しく把握して緊急手術を含む迅速な初期対応により重症化を防ぐことが求められる。
■腹痛を訴える患者がバイタルサインに異常を呈している時に考える疾患
| 超緊急疾患 | 緊急疾患 | |
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| 考えるべき疾患 | 
 ・急性心筋梗塞  | 
 ・肝がん破裂  | 
| 対応 | 
 即時に治療を開始する。採血結果などを待つ  | 
 緊急手術/IVRが必要。  | 
■腹痛を訴える患者に行う検査
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 1.超緊急疾患の鑑別に  | 
 ・腹部・腹部単純X線検査                                           ・腹部・心臓超音波検査 
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 2.緊急疾患の鑑別に  | 
 ・血液ガス分析(PaO₂、PaCO₂、pH、BE、HCO₃、    ・血液型  | 




				