初期研修先に飯田市立病院を選んだ理由は？

病院見学に来た時に、研修医の先輩が「地域柄、ここの病院は”最初で最後の砦”なんだ」「どんな患者さんでもここの病院は診るぞ」とお話されていて、町に溢れている疾患から難病まで幅広い疾患を経験できるところに興味を持ちました。
また、もともと地域医療に興味があり、一度は地元を離れてみたいという思いもあって、長野県の市立病院で研修先を探していました。その中でも当院は個性的で楽しい先輩たちが多く、みんなが個性を出しながらも協力し合える雰囲気に惹かれて当院を第一志望に決めました。

入職前後でギャップを感じたことはありますか？

入職前は、仕事を通じて患者さんのために色々なことができたらいいなと思っていましたが、実際に働いてみるとできないことばかりだと気付きました。患者さんの診察はもちろん、処置に関しても器具の場所や選択、優先順位など、ベテランの看護師さんの方がはるかに詳しく、自分の無力さを痛感しています。それを受けてより気が引き締まったといいますか、もっと頑張らないといけないというギャップを感じました。

飯田市立病院の初期研修の強みや特長を教えてください。

市立病院として地域に根付いた医療を経験できるところと、幅広い疾患に触れることができるところです。都内の病院や大学病院では、難病や高度な医療がメインになりますし、逆に小さな病院では2次救急までしか対応していないなど、どちらかに偏ってしまうと思います。その点、当院は診療科も多く、1次から3次救急まで対応しているため、たくさんのことを学べるのが大きな強みだと思います。

指導医の先生や院内の雰囲気はどうでしょうか。感想を教えてください。

指導医の先生方は優しい先生ばかりで、科をローテーションしたり、当直でお世話になったりしていくうちに、相談できる上級医の先生とのつながりが増えています。これは市立病院ならではの人と人とのつながりだと思います。

また、1年目から救急科でファーストタッチをさせていただくなど、実践の機会も多いですが、先輩や先生方がすぐ近くにいてバックアップをしてくださるので、緊張感を持ちながらも安心して研修ができています。多職種とのつながりもあり、職種間の壁がない病院だと思います。

同期との関係はどうでしょうか。

同期には本当に恵まれたと思っています。みんな穏やかで優しい性格でありながら、出身も個性も異なるので、良い刺激を受けながらも一緒にいて落ち着くような関係です。医局に戻ってきて会った際には、「今こんな感じだよ」「いつも頑張ってるね」など言いながら励まし合ったり、予定が合えば美味しそうなご飯屋さんを探して一緒に食べに行ったりしています。

今後のキャリア・目標について教えてください。

最終的には地元の父の病院で働いて、地域の人を医療の面から支えられるような医師になることが目標です。働き始めると、なかなか上手くいかないこともあるのが現実ですが、1歩ずつ成長していきたいと思っています。まずは、初期研修医として当院で自分を磨いて、早く2年後の自分に会ってみたいです。

どんな人に飯田市立病院がおすすめでしょうか。

どの診療科に行くかまだ迷っていて、いろいろな診療科を見たい人だったり、まずは世に溢れているメジャーな疾患の経験を積んで、土台を固めておきたい人には特に向いてると思います。

また、当院にはマイペースな方もいれば、何か一つを突き詰めている方もいて、個性豊かな先輩方がたくさんいらっしゃいます。どんな人でも受け入れてくれる包容力があると思いますので、自分が病院に馴染めるか不安な方でも、自信を持っておすすめできます。