研修医の足跡

初期研修医の実際の毎日をご紹介

令和4年6月17日 朝の勉強会

担当Y先生 テーマ「尿検査」

【症例】60歳代女性 発熱

色調 黄色
混濁 (2+)
○尿定性 ○尿沈渣
比重

1.010

赤血球 20~29/H
ph 6.0

白血球

100~/H
蛋白 1+ 扁平上皮 1~4/H
尿路上皮 1未満/H
ケトン体 尿細管上皮 1未満/H
潜血 2+ 細菌 2+
ウロビリノーゲン Normal 顆粒円柱 (2+)
ビリルビン
亜硝酸塩 +
白血球反応 3+

所見は?

後日 尿培養 E.coli   x10 ⁷

 

尿沈渣:尿中細菌

感度 特異度
WBC > 0個/HPF

96

47
WBC > 5個/HPF 81 64

WBC > 10個/HPF

80

65
WBC > 50個/HPF

71

89

WBC > 200個/HPF 54 94

 

Take home message
  • 亜硝酸塩は感度が低く特異度が高い
  • 尿沈渣は信頼性が高く、UTIの可能性を段階的に評価できる
  • 病歴や身体所見と合わせて総合的に考える必要がある