研修医の足跡

初期研修医の実際の毎日をご紹介

令和3年1月19日 朝の勉強会

担当W先生 テーマ「本当にあった怖い転倒」

ショック+対麻痺 といえば、
①本当に転倒したならば、●の可能性
②転倒ではなく失神ならば、●、●の可能性

 

70歳代男性 救急隊からの情報
『自宅内で転倒して、動かなくなった。顔から流血あり。
GCS E4V1M6 血圧 55/40、脈拍 73回/分、
SpO₂ 99%(O₂ 10L)呼吸数 18回/分、体温 35.8℃、四肢麻痺あり』

 

【本症例:非骨傷性脊髄損傷
加齢性変化や靱帯骨化に伴う脊柱管狭窄症を持つ高齢者に多い
C3/4椎間板レベル ➡ C4障害が多い

Take home message

ショック+対麻痺 といえば、
①本当に転倒 ➡ 脊髄損傷
②転倒ではなく失神 ➡ 大動脈解離、脊髄梗塞の可能性を考えて診察