研修医の足跡

初期研修医の実際の毎日をご紹介

令和2年8月7日 朝の勉強会

担当Y先生 テーマ「小児の発熱」

9ヶ月 男児
【主訴】 発熱
【既往歴】 先天性脊椎骨端異形成症
【現病歴】 1週間前から咳・鼻水があった。昨夜発熱38.3℃ 、今朝 37.3℃。昨日22時に解熱薬使用。昨日から残っていた抗生剤を飲んでいる。鼻水が濁ってきている。 9:00救急外来受診。

 

【3か月未満の発熱】 肺炎、尿路感染症、細菌性髄膜炎
特に新生児では重篤な細菌感染症リスク7%
呼吸器症状がなくても胸部X 線(潜在性肺炎)
血液検査、尿検査、尿培養が必須
髄液検査
新生児
WBC<5000 / μL か>15000 / μL
重症と認識した場合

Take home message

小児の発熱は随伴症状と好発年齢から鑑別疾患を挙げる
重症度を踏まえて検査の適応を判断する