研修医の足跡

初期研修医の実際の毎日をご紹介

令和3年11月12日 朝の勉強会

担当T先生 テーマ「睡眠薬過量内服」

ある日の救急科研修中
救急隊より
「50歳代男性、薬物過量内服疑いです。」

まず、ABC評価
舌根沈下があれば→気道確保
呼吸不全があれば→酸素投与、気管挿管
血圧低下があれば→輸液負荷、昇圧剤投与

問診

①薬物の種類、量、摂取時刻 治療の方針に大きく関わる!
②発見時の状況
  事故?自殺企図? 転倒など外傷の合併など
➂既往歴(特に精神疾患を含めて)
  ex) 精神疾患あり → 精神科的フォローが必要

過量内服患者さんは身体的あるいは精神的ストレスが計り知れないほどあり、辛い状況に追い込まれていた方。

邪険に扱うことなく、優しく接して下さい

Take home message
  • 第一にABC評価と介入を行うこと
  • 問診は ①薬について ②状況 ③既往(特に精神疾患)
  • 胃洗浄、活性炭、拮抗薬は適応を見極めて
  • 患者さんには優しく接しましょう!!!