研修医の足跡

初期研修医の実際の毎日をご紹介

令和3年7月21日 朝の勉強会

テーマ「救急外来シリーズ」O先生

【症例】 40歳代 女性
【主訴】 発熱・悪寒、動悸
【現病歴】7月●日の 19:00頃お風呂から出たら悪寒と動悸があり、39.7℃の熱を認め、その後も発熱が続き翌日の17:30頃当院救急外来受診した。

バセドウ病 + 腎盂腎炎
Take home message
  • 問診を丁寧に。特に既往歴はピンポイントで聞かないと言ってくれないことも
  • 病態が一元的に説明がつかない時は、プロブレムリストごとに再度鑑別を検討する

【症例】 10歳代  男性
【主訴】 両鼠径部痛・腋窩痛
【現病歴】7月●日に、両鼠径部痛・腋窩痛で他院 ER受診。ギランバレー疑われ、当院神経内科を受診したが否定。
内科新患外来受診となり、筋骨格系の痛みとして鎮痛薬処方され、数日は痛みが落ち着いていた。
2週間後の0時頃から大腿の痛みが出現し始め、朝になり脱力も伴い救急要請した。

バセドウ病 + 周期性四肢麻痺
Take home message
  • 前医などで異常を指摘されなかったからといって、メンタルと思い込まない
  • メンタルはあくまで除外診断
  • 自分の意見はきちんと伝える