研修医の足跡

初期研修医の実際の毎日をご紹介

令和5年1月5日 朝の勉強会

テーマ「結核」I先生

症例 80歳代 女性

【主訴】安静時SpO2低下、発熱、血痰

【現病歴】

1週間ほど前から昼平熱、夜37.5-38℃の発熱があり、食欲低下、茶色痰に少量血が混じることがあった。歩行後にSpO2 80%台に低下していたが安静時は90-91%であり、様子を見ていた。X日朝から安静時もSpO2 80%台となり、救急要請した。

【既往歴】

慢性膿胸(陳旧性結核)、腰椎ヘルニア、左大腿ヘルニア

 

結核? or 非結核?

take home message

結核を疑う症状、病歴、背景を理解する。
→症状:全身症状(発熱、体重減少、寝汗)
    呼吸器症状(2週間以上続く咳嗽、血痰)
  病歴:抗菌薬が効かない、ニューキノロンで一時的に軽快
  背景:高齢者、結核暴露歴、細胞性免疫不全

結核を疑った場合の初期対応を理解する。
→隔離+3連痰