テーマ「急性膵炎」 S先生
急性膵炎の診断基準
1.上腹部に急性腹痛発作と圧痛がある
2.血中または尿中に膵酵素※の上昇がある。
3.超音波、CTまたはMRIで膵に急性腹症に伴う異常所見がある
以上3項目中2項目以上を満たし、他の膵疾患及び急性腹症を除外したものを急性膵炎と診断する。
※膵酵素は膵特異性の高いもの(膵アミラーゼ、リパーゼなど)を測定することが望ましい。
急性膵炎が起きると炎症はどのように広がる…?
膵の局所のみに炎症が起きると…
●炎症部位の膵実質の腫大
●周囲への炎症波及
・前腎筋膜、後腎筋膜の肥厚
・前腎傍腔への液貯留
・脂肪織濃度上昇
take home message
急性腹症の原因の一つである急性膵炎は、重症例では死亡に至ることもある。 重症度の判定に画像も適切に有効に使えるようになれば、今後、予後の予測、治療介入の必要性の判断に役に立つ。 |