研修医の足跡

初期研修医の実際の毎日をご紹介

令和2年2月11日 研修医Y先生 テーマ「JTAS」

Japan Triage and Acuity Scale
より緊急度の高い患者の診療を先に行い、患者の状態が悪化する危険性を減らす
蘇生(Blue)

直ちに診察・治療が必要

  • 心停止
  • 痙攣持続
  • 重症外傷
  • 高度の意識障害
  • 重篤な呼吸障害 など

→ケアの継続

緊急(Red)

10分以内に診察が必要

  • 心原性胸痛
  • 重篤な体温異常
  • 激しい頭痛、腹痛
  • 中等度の意識障害
  • 抑うつ、自傷行為 など

→15分毎の再評価

準緊急(Yellow)

30分以内に診察が必要

  • 症状のない高血圧
  • 痙攣後(意識回復したもの)
  • 変形のある四肢外傷
  • 中等度の頭痛・腹痛
  • 活動期分娩 など

→30分毎の再評価

低緊急(Green)

1時間以内に診察が必要

  • 尿路感染症
  • 縫合を要する創傷(止血あり)
  • 不穏状態 など 

→1時間毎の再評価

非緊急(White)

2時間以内に診察

  • 軽度のアレルギー反応
  • 縫合を要さない外傷
  • 処方、検査希望 など

→2時間毎の再評価

Take Home Message
診察前トリアージを行うことで、優先的に緊急度の高い患者に対する配慮ができる