研修医の足跡

初期研修医の実際の毎日をご紹介

令和5年5月23日 朝の勉強会 

テーマ「意識障害」 T先生 

目標

皮膚感染症の鑑別を行い、各疾患の特徴を把握する。

重症度に応じて対応する。

皮膚感染症

 発症頻度 

  蜂窩織炎:24.6/1000人⇔壊死性筋膜炎:0.04/1000人

 壊死性筋膜炎の35~80%は蜂窩織炎と誤診されている。

 皮膚所見のみで蜂窩織炎と壊死性筋膜炎を見分けるのは非常に困難。

 

 壊死性筋膜炎

  極めて進行が早く、致死率が高い

  6時間以内にデブリドマンを要する。

  疼痛の増強、全身状態の悪化、発赤以外の疼痛などがみられたらうたがうことが大切

 

 

take home message

皮膚感染症を疑った際、丹毒、蜂窩織炎なのか壊死性筋膜炎なのかを鑑別する必要がある。

皮膚感染症の患者を診察した際、疼痛の増強、全身状態の悪化、発赤以外の疼痛に着目する。